或る独りのろまんてぃすと

思いついたことを、支離滅裂に書く

PL花火芸術2017年

うちの地元、大阪府富田林市には、パーフェクト・リバティー教団(PL教団)の大本庁があり、毎年8月1日には、教祖祭PL花火芸術が行われる。

(筆者撮影)

日本有数の花火大会で、当日は大勢の見物人が集まるが、だいたい富田林というとこは、ただの郊外の町だし、そんな人が大勢来られても…的な感じで、帰宅の電車や駅周辺は混雑するし、道路は交通規制がかかる、店は早く閉まると、ちょっと騒然とした空気に包まれるのだ。

かつては、「裸の大将」として知られる放浪の画家、山下清画伯もPL花火を見て、「富田林の花火」という題で作品を描いており(山下画伯は花火を題材とした作品も多い)、富田林市役所のロビーにも、その複製品が飾られていたりする。

 

 

 

follow us in feedly

藤子バース、みたいなこと、やったらいいのに

アメコミの世界では、出版社(DCとかマーベルとか)が同じなら、作品が異なってても、それは同じ世界で起こっていることで、従ってそれぞれの作品の主人公のヒーローの共演するクロスオーバー作品の制作が、昔から行われてきた。

それが映画の世界でも、マーベル・シネマテック・ユニバースの成功から、ゴジラキングコングが同一世界で活躍する(予定の)、レジェンダリーピクチャーズのモンスターバースや、老舗ユニバーサルの古典的モンスターが活躍する(予定の)、ダーク・ユニバースが展開されていくという。

かたや日本では、同一作者の作品間で、お遊び的に、ゲスト出演扱いで登場するくらいで、本格的クロスオーバー作品というのは、『ルパン三世VS名探偵コナン』くらいではないか。ああ、『新宿鮫』の短編には、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉や、『シティーハンター』『エンジェルハート』の冴羽獠と共演してるのがあるなあ。『コナン』作者の青山剛昌氏は、コナンと鮫島警部との共演を希望してるそうだが。

さて、ここから本題。今回は長くなりそうだ。

藤子マンガでは、ドラえもんオバQパーマンが共演する『ドラ・Q・パーマン』というのがあって、1979年、作・藤子不二雄、絵・しのだひでおで、コロコロコミックに掲載、翌1980年TVスペシャル枠でアニメ化された。

これは、ドラえもんの2度目のテレビアニメ化で大ヒットに伴う、一度きりの特別企画みたいなもので、ドラえもんパーマン本編の設定では、10数年の開きがある。パー子ことパーマン3号の正体、小学生アイドル星野スミレは、ドラえもんでは、若手実力派歌手・女優に成長しており、数回登場。バード星に留学してるパーマン須羽ミツ夫の帰りを、今も待っていることを暗に示している。

ドラえもんと同時代なのは、エスパー魔美で、エスパー魔美作中に、モブキャラとしてドラえもんのキャラが出てたり、ドラえもんエスパー魔美両作品に、21エモンの曾祖父18エモンが出てたりする。ドラえもん「なんでも空港」というエピソードには、エスパー魔美の他に、オバQ、怪物くん、ウメ星殿下も出てくるから、これらも同時代なんだろう。

パーマンと忍者ハットリくんのクロスオーバー映画が『忍者ハットリくんパーマン 超能力ウォーズ』『同 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵』と2本あり、ハットリくんパーマンは同時代か。この作品はおそらく版権問題で現在は観れないんだよな(原作マンガ執筆とハットリくんの版権は藤子A先生、パーマンは藤子F先生だし)。

大長編ドラえもん屈指の名作『のび太の鉄人兵団』の、2011年にリメイクされた映画『新・鉄人兵団』公開に合わせて出版された、瀬名秀明『小説版のび太の鉄人兵団』で、自身藤子ファンを公言する瀬名氏は、原作・旧映画版をベースに、星野スミレと、エスパー魔美の一エピソード「スランプ」に登場する任紀高志というキャラクターを登場させた。

「スランプ」は、往年の人気歌手だった任紀高志が、だまされて多額の負債を背負い自暴自棄となり、カムバックの誘いも断り、自殺を図ろうとする。そこへ、上京したものの仕事も得られず、やはり自暴自棄となった青年が、警官から拳銃を強奪し、任紀高志の屋敷(すでに抵当に入っている)に強盗に押し入ってきた。さらに、風邪で超能力が暴走気味の魔美が乱入して、いろいろあって、任紀高志の歌を聴いた青年が改心し警察に自首、任紀高志もまだ自分の歌が人の心を打つ力が残ってることを知り、カムバックを決意する、という話。小説鉄人兵団は、この直後の話になっている。

さて小説鉄人兵団、ドラえもんのび太たちが、鏡面世界で鉄人兵団を迎え撃とうとしてる時、現実世界では当然のび太たちは行方不明になってるわけで、すでにドラえもんのび太と知己となってる星野スミレは、かつて自分がパーマン(具体的には記されてないが)だった頃の経験から、何か大きな事件があることを察知し、自分にできることはないかと動き出す。鉄人兵団襲来の日、星野スミレは新作映画公開のイベントで、任紀高志をゲストに招き、観客とともに歌う。その曲、かつて映画ドラえもん『宇宙開拓史』『大魔境』『海底鬼岩城』の3作品で主題歌を歌った、ゴスペル歌手岩淵まこと氏の「God Bless You」が使われている。これはエスパー魔美アニメ版で、任紀高志が歌うシーンに、岩淵まこと氏の歌う映画ドラの主題歌が使われていたことを、踏まえてのことだろう。

昨年2016年のドラ映画『新・日本誕生』では、タイムパトロール隊が、隊長リーム・ストリーム、隊員が並平凡に安川ユミ子と、『T・Pぼん』の主人公たちになってたよ。

なんか、本格的に藤子キャラ総出演の一大クロスオーバー大作みたいなのを観たいなあ(笑)。

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

 
エスパー魔美 3 (てんとう虫コミックス)

エスパー魔美 3 (てんとう虫コミックス)