或る独りのろまんてぃすと

思いついたことを、支離滅裂に書く

マーク・ミラー映画作品のこと

ヒュー・ジャックマンウルヴァリンを演じる最後の作品、『ローガン』(2017年)が6月1日に公開された。

この映画の原案となったコミックが、『ウルヴァリン オールドマン・ローガン』なんだが、ストーリーを手がけたコミック作家マーク・ミラーは、『キャプテンアメリカ シビル・ウォー』の原案コミック、『シビル・ウォー』(2016年)も手がけている。ああ、作画も両者とも作画も同じスティーブ・マクニーブン。

マーク・ミラーといえば、(既存のスーパーヒーローものじゃない)オリジナル作品もいくつか映画化されてる。

スーパーヒーローが滅ぼされた世界で、スーパーヴィランたちの抗争を描いた『ウォンテッド』(2008年)は、えらく内容を変更されて映画化。設定がスーパーヴィランから殺し屋に変更されたり、アンジェリーナ・ジョリー演じる女殺し屋は、原作じゃハル・ベリー似だったり、吹き替え版では、主人公を担当したミュージシャンのDAIGO氏の珍妙な吹き替えが楽しめる(笑)。

そして『キック・アス』(2010年)、ヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツを一躍トップスターに持ち上げたヒット作。でもクロエちゃん、今年20歳だよ。『キック・アス』続編製作されても、もうヒット・ガール役は望めないな。『キック・アス』コミックは全3巻プラススピンオフ作『ヒット・ガール』の計4巻で、映画2作目『キック・アス/ジャステス・フォーエバー』(2013年)は、『ヒット・ガール』と『キック・アス2』を合わせて、映画オリジナルに脚色されている。実は原作はかなりハードな展開で、暴力(というか殺戮)描写も容赦なかったりする。まあ、この容赦ない暴力描写がマーク・ミラーの特徴でもあるんだけど。ラストにしても、(3巻に続くための)極めてアンハッピーな終わり方。でも『~3』のラストは、それぞれのキャラクターにけりがついて、希望も感じさせる秀逸な終わり方。またこの中で、マーク・ミラーオリジナル作品群が、一つのユニバース、ミラーワールドであることが示唆される。何しろこのエピローグが、『スペリアー』のプロローグに繋がるんだから。

さらに『キングスマン』(2013年)、現在続編映画の製作も進んでるんだが、これはもう、コミック制作段階から、『キック・アス』監督マシュー・ボーンも関わってる、まさに最初から映画化も念頭に入れた作品だろう。『キック・アス』では、原作の方がエグいが、『キングスマン』は、映画の方がエグかったりする。人の頭が花火のように爆発したりとか。原作のクライマックスでは、スパイ訓練生が力を合わせて、みたいな展開で、わりと読後感がいいんだけど。

この勢いで、『キングスマン』の続編もいいけど、『スペリアー』『スーパークルックス』あたりも、映画化されないかなあ。

ウルヴァリン:オールドマン・ローガン (MARVEL)

ウルヴァリン:オールドマン・ローガン (MARVEL)

 
シビル・ウォー (MARVEL)

シビル・ウォー (MARVEL)

 

 

 

 

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