或る独りのろまんてぃすと

思いついたことを、支離滅裂に書く

日曜洋画劇場でよくやってたなシリーズ~『ヒドゥン』

その昔、デヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス』(1990年~1991年)というドラマがあって、今年さらに新シリーズも製作されたんだが、まあ、当時はすごい人気ドラマだった。

その主人公、リンチ監督作品常連俳優カイル・マクラクラン演じる、FBIのクーパー捜査官、飄々としてなんとなく謎めいた人物だが、そのマクラクランがやはり謎めいたFBI捜査官を演じた作品が、『ヒドゥン』(1987年)である。

『ヒドゥン』の方が製作年が早いから、クーパー捜査官はこの『ヒドゥン』の主人公、ギャラガー捜査官を踏襲したのかもしれない。

『ヒドゥン』については、以前の記事にチラリと書いてるけど、

romanticist.hatenablog.com

この映画、テレビの「日曜洋画劇場」でよくやってたんで、印象に残ってる。

ごく普通の男が突然凶悪犯となり、犯人を仕留めても、同じような事件が連鎖的に発生する。実は犯人は、人間の肉体に寄生する異星人で、その異星人は、宿主を次々替えながら、犯行を続けていく。事件を捜査するロス市警の刑事ベックにの前に、FBI捜査官ギャラガーが現れ、ともに事件捜査をすることとなる。しかし、何かを隠してるような様子のギャラガーに、ベックは不信感を抱く。事件が進むに伴い、ベックはギャラガーを問い詰める。観念したギャラガーは、実は自分は異星人で、この事件の犯人も自分と同じ存在であり、犯人を仕留めるためには、人間の肉体から出た本体に、母星の武器でとどめを刺すしかないと言う。一方、敵の異星人は、次々と宿主を替え、ついにはアメリカ大統領候補にまでたどり着くが…

バディものの刑事アクションに、SF風味を効かせた佳作で、はっきり言っておもしろい。カーチェイスや銃撃戦など、小気味よいアクションもいいし、ホラーサスペンス要素もある。性格の異なる主人公たちが、反目しながらだんだん友情を育む、バディもののお約束もある。よくできたエンターテインメント作品だ。

淀川長治先生も絶賛(笑)。

実は続編『ヒドゥン2』もあるけど、あまりよろしくなかったりする。

 

 

 

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