ファミコンRPG事始め
いや今、先月8月24日からニンテンドー3DSダウンロード配信ソフトとして発売された、『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』をやってる。
ドラクエⅢといえば、1988年2月ファミコン用ゲームソフトとして発売され、当時発売日には店頭に長大な行列ができ、社会現象を巻き起こしたほどの、大ヒットゲームである。
現在は、シリーズ最新作の『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし日を求めて』が、7月29日に発売されているが、やっぱり往年の人気には及ばない気もする。
ちなみにわたしは、ドラクエはⅥぐらいまでしかやってないんじゃないかな(汗)。
ファミコンで本格的なRPGが登場したのは、1986年2月21日ファミリーコンピュータディスクシステム発売と同時にリリースされた、『ゼルダの伝説』ではないかな。マップを移動し、アイテムを入手し、キャラクターを成長させ、ストーリーに沿ってゲームを進めていく。当時プレイしていて、非常に斬新さを感じた。
続いて、『ハイドライド・スペシャル』というのがあって、これはPCゲームからの移植で、PC版『ハイドライド」に、『ハイドライド2』の要素をちょっと入れて、ファミコン版として開発、1986年3月18日にリリースされた。ゼルダと同じアクションRPGである。記憶が定かではないが、たぶんわたしはハイドライドの方を先にプレイしたんじゃないかな。ゼルダをプレイするためには、ディスクシステム本体も買わないといけなかったから。
そもそも、わたしがRPGというゲームを知ったのは、1984年に邦訳版が出版されたゲームブック『火吹き山の魔法使い』を読んでからだと思う。
ゲームブックというのは、章の最後に選択肢があり、選択した章、あるいはサイコロの出目により指示された章に飛びながら読み進めていき、最終章を目指す。選択を誤る、あるいはサイコロの出目が悪いと途中でバッドエンドとなり、物語はそこで終わる。最終章のグッドエンドにたどり着くまで、何度も読むものである。
その後、数人のプレイヤーが集まり、会話で物語を進めていくロールプレイング(role-playing、役割を演じる)ゲームというのがあることを知った。
だから本来のRPGというのは、みんなで集まってわいわいやるもんだったんだけど、それを一人でPCで遊べるようにしたコンピュータRPGが派生し、日本ではコンピュータRPGの方が主流になって、従来のRPGはテーブルトークRPGと呼ばれるようになった。
そして『ドラゴンクエスト』一作目である。リリースは1986年5月27日。つまりファミコンRPGの歴史というのは、まさに1986年より始まったといっていいかも。
ドラクエは、アクション要素を廃し、テキストを読み進めながらプレイするという、前年同じエニックス社(現スクウェア・エニックス)より、PCから移植リリースされた推理アドベンチャーゲーム、『ポートピア連続殺人事件』があったとはいえ、当時のファミコンゲームとしては全く新しい操作方式で、そのおかげでじっくり物語と向き合うことができるゲームとして、一世を風靡した。
ドラクエの大ヒットで、各ゲームメーカーもRPG制作に乗り出し、スクウェア社(現スクウェア・エニックス)の『ファイナルファンタジー』という、これまた現在まで続く人気シリーズとなる作品もあれば、こけた作品もあり、まさに玉石混合といったところか。ちなみにスクウェアもやはり1986年の12月19日にDOCというブランド名で、ディスクシステム用RPGソフト『ディープダンジョン』というのをリリースしてる(『ファイナルファンタジー』のリリースはそのちょうど一年後の1987年12月18日)。
しかし、『ファイナルファンタジー』シリーズはプレイステーションでリリースされた『Ⅶ』辺りから、変にキャラクターが立ってきて、プレイヤー自身が主人公の「役割を演じる」感が薄れて、物語を「読まされている」感が強く、これはRPGかな?的な感じが、わたしには感じられるようになってしまった。逆にわたしが近年のゲームで、これぞRPGと思ったのは、RPGとはうたっていないアクションゲーム『モンスターハンター』だったりするんだがね。