或る独りのろまんてぃすと

思いついたことを、支離滅裂に書く

洋子くん、顔変わりすぎ

 

探偵・神宮寺三郎といえば、ファミコン時代から続く息の長い推理アドベンチャーゲームである。

最初の制作会社、データイースト倒産後も、ワークジャムアークシステムワークスと制作会社が代わりながら、先月8月31日に、5年ぶりの新作『GHOST OF THE DUSK』がリリース、現在でも根強い人気がある。

新宿に事務所を構える、探偵の神宮寺三郎が、探偵助手の御苑洋子、警視庁淀橋署(新宿署がモデル)のベテラン刑事熊野参造とともに、難事件を解決するというストーリーである。

主人公、神宮寺三郎は、ハードボイルド系の探偵で、ヘビースモーカーである。ゲーム中「タバコすう」なるコマンドがあって、ストーリーに行き詰まると、このコマンドを選択することによって、ヒントが得られることもある。最新作にもこのコマンドは実装されているし、これがないと神宮寺三郎じゃないよ、という重要なコマンドだが、昨今の世間の趨勢では、ちょっと苦しいかなあ(わたし自身は喫煙者)。

で、このシリーズ

新宿中央公園殺人事件(1987年4月24日 ファミコンディスクシステム

横浜港連続殺人事件(1988年2月26日 ファミコン

危険な二人(前編1988年12月9日 後編1989年2月10日 ファミコンディスクシステム

時の過ぎゆくままに…(1990年9月28日 ファミコン

未完のルポ(1996年11月29日 PS・セガサターン

夢の終わりに(1998年4月23日 PS・セガサターン

灯火が消えぬ間に(1999年11月25日 PS)

Innocent Black(2002年10月24日 PS2

KIND OF BLUE(2004年4月22日 PS2

白い影の少女(2005年1月27日 ゲームボーイアドバンス

いにしえの記憶(2007年7月19日 DS)

きえないこころ(2008年4月24日 DS)

伏せられた真実(2009年3月19日 DS)

灰とダイヤモンド(2009年9月17日 PSP

赤い蝶(2010年9月30日 DS)

復讐の輪舞(2012年6月28日 3DS

GHOST OF THE DUSK(2017年8月31日 3DS

と、なんと30年で17本も制作されてる。なんかあらためてすごいなと思う。

あと、ファミコン版4作を一枚のCD-ROMに収録した『アーリーコレクション』(1999年8月5日 PS)、さらに、携帯電話アプリ版が24作あって、それぞれDS版の4本と『GHOST OF THE DUSK』に収録されている。

で、これだけの本数が出てる神宮寺三郎、キャラクターのヴィジュアルイメージは、イラストレーターの寺田克也氏が務めているが、作品ごとにイメージはかなり変化してる。

熊野はまだ安定してるが、神宮寺は髪型とか微妙に変わってるし、洋子くんなど毎回まるで別人みたいじゃないか。

いくら長寿シリーズとはいえ、ちょっとなあ、ってくらい。

これはまるで、ミステリ小説のドラマシリーズで、演じる俳優が毎回変わってるみたいだ。

で、思ったのが、和久峻三作の法廷ミステリ小説『赤かぶ検事』シリーズのドラマ版、『赤かぶ検事奮戦記』シリーズ。

主人公の赤かぶ検事こと柊茂検事は、フランキー堺橋爪功中村梅雀の3人の俳優が演じ、妻の春子は春川ますみ(フランキー版)、藤田弓子(橋爪版)、古手川祐子宮崎美子(梅雀版)と、まあいいけど、娘で弁護士の葉子(やっぱりヨーコ)は、倍賞千恵子片平なぎさ和泉雅子星野知子、かたせ梨乃、美保純(フランキー版)、畠田理恵高田万由子西條三恵(橋爪版)、菊川怜武田梨奈(梅雀版)と、総勢12人、しかもそれぞれイメージの異なる、たいへんバラエティーにとんだキャスティングだ。

それにしても、神宮寺三郎も、ドラマにしてもおもしろいんじゃないかなあ、とか思ってるけどな。ノベライズは何冊か出版されてたみたいだけど。

探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK

探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK

 

 

 

 

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