或る独りのろまんてぃすと

思いついたことを、支離滅裂に書く

何を今更二つで十分ですよ問題

「Give me fuor」

「二つで十分ですよ」

「No fuor,Tow,Tow,Fuor」

「二つで十分ですよ」

「And noodle」

「分かって下さいよ」

言わずと知れた、『ブレードランナー』(1982年 リドリー・スコット監督)の冒頭シーンである。

デッカードハリソン・フォード)が英語で喋ってるのに、屋台の親父は日本語で喋り、それで会話が成立してるのが謎だが、他にも日本語で書かれた看板とか(芸者が出てきて、なんか強力わかもとの効能を誤解してるような広告が有名)、デッカードレプリカントのゾーラを背後から射殺したシーンで、周囲の喧噪の中に「なんか変なもんが落っこちてたぜ」のように聞こえるような声があったり(実際にそう言ってるのかどうかは知らんが)、ことに日本人にとってはより印象深いシーンが多い。

で、何が二つやねん、というのがこれ。

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試写用のワークプリントにはあったが、公開版ではカットされた問題のシーンで確認できる。

なんか謎の黒いエビらしきものが二つ、こんなん四つどころか二つもいらんわ。わたしならうどんを四杯注文する。

あるいは、おいなりさん四個が現実的か。お銚子四本なら「二つで十分ですよ」と言われるのも納得できる。

戦隊ヒーローの元祖、『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年~1977年)の第一話に、似たようなやりとりがあるようで、ゴレンジャーの秘密基地があるスナック・ゴンに、大岩大太(キレンジャー)が、マスター(実はゴレンジャーの司令官江戸川権八)に大盛カレー四杯を注文する。マスター「うちのは正真正銘の大盛だから四杯は食えないよ」「二杯にしときな」、キ「いや四杯」、とキレンジャー、カレー四杯たいらげるシーンがあり(わたしリアルタイムでゴレンジャー見てたけど、そんな細かいとこは憶えてないよ)、ゴレンジャーの方が先なので、これが元ネタという説も(たぶん違うと思うけど)。

そしてブレラン公開35周年である今年、続編『ブレードランナー 2049』(2017年)が先日10月27日に公開された。この記事書いてる時点では、まだ観に行ってないけど。

でも、今から35年前、1982年ってあの『E.T.』も公開されてるぞ。当時の映画興行収入世界最高額をたたき出した空前のヒット作だ。

そういえば、レプリカントのリーダー、ロイ・バッティを演じ、観る者に強烈な印象を残したルトガー・ハウアーと、『E.T.』に出演してたC・トーマス・ハウエルは、サスペンス映画の傑作『ヒッチャー』(1985年)で対決してる。

他にも、初めて本格的なCGを導入した『TRON』や、特殊メイクアップに驚かされた『遊星からの物体X』といった名作SF映画が公開されてる。ジェームズ・キャメロン監督の出世作『殺人魚フライングキラー』もこの年だ。

でも、わたしが当時劇場で観た映画は、『映画ドラえもん のび太の大魔境』だけどね(笑)。

 

 

 

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