或る独りのろまんてぃすと

思いついたことを、支離滅裂に書く

ヨゲンノトリ

安政5年(1858年)、当時世界中でコレラが大流行し、その影響は日本にも及び、多くの感染者が出たという。

安政5年といえば、大老井伊直弼による、安政の大獄が行われた年であり、5年前の嘉永6年(1853年)、黒船来航、翌嘉永7年日米和親条約が締結され、幕府が開国に大きく舵を切り、その反発から尊皇攘夷運動が巻き起こり、まさに幕末時代の幕開けとなった頃である。

その頃、市川村(現在の山梨市)の名主、喜左衛門という人物が、当時のコレラ感染の様子を記した「暴瀉病流行日記」が現存しており、その中に、頭を二つ持ち、一つは白い、不思議なカラスのような鳥が描かれており。お告げをしたという。

「来年の8月・9月のころ、世の中の人が9割方死ぬという難が起こる。それについて、我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう」

さて現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス

ウイルスの終息を願って、妖怪アマビエがブームになったわけだが、そんな中、山梨県立博物館学芸員の方が、館内の所蔵品から発見したのが、この文献。そこに描かれている双頭のカラスを「ヨゲンノトリ」と名付け、Twitterで発信したところ、これまた大きな話題となった。

で、わたし、また描いてみた。

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新型コロナウイルス、ピークは過ぎた雰囲気は感じられるものの、まだまだ迂闊な行動をとらず、慎重に感染対策しつつ、もう少しがんばっていきましょう。

  

 

 

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